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この女装コミックがすごかったね!2015年版

もうこの時期がやってきてしまいました。毎年恒例今年の女装シーンのあるコミックまとめ。
例によってあくまで私が読んだものという条件ではありますが、驚くべきことに私、今年一冊も成年コミック買ってない。秋葉原の書店とか割としょっちゅう行ってるんですが、結局買わなかったみたい。
それは出版されなかったということではなくて、私があまりアダルトなものを求めなくなったというのが最大の原因。なのでそういう作品のブックガイドとしては今年は役に立ちません。すみません。
女装少年を描くにしても、可愛い女の子を描いて、はい実は男です、みたいなものは食傷気味。ビジュアル的にはそれでもいいんだけれど(現実にそういうレベルの子、増えていますしね)、やはりそこに至るプロセスだとか、心理的な部分を掘り下げたものが欲しいなあ。

というわけで、毎年ジャンルごとにエントリわけてやっていたこの記事も、一本勝負。どれか一作でも未読で気になるものが出てきてくれたらよいなあ。

◆佃煮のりお 「ひめゴト」 一迅社

まずは、「わぁい!」「おと☆娘」という男の娘コミックブームから生まれたヒット作から。アニメ化もされましたが、この6巻をもって幕を閉じました。なかなか見事な閉幕で、この作品に涙ぐまされるとは思いもしなかったわ。
私、女装少年を描いた作品が最後に女装を「卒業」してしまうのがツラいのです。私が好きだった子が本当の意味でいなくなっちゃうような気がして。
6巻の帯には、「俺は今日、女装を卒業します……。」と書かれていますが、さて……あとは読んで確かめてね。


◆柴田ヨクサル作 蒼木雅彦画 「プリマックス」 集英社

幕を閉じる作品もあれば、新たに始まる作品もある。今年新しく始まったもので、最もパワーを感じたのが、これ。男子高生三人が極限のカワイイを目指す作品……なのかなあ……。スピード感とわけのわからなさがごった煮になった上で展開される「カワイイ」。実際確かにカワイイんだけど。
私はむしろこの作品では、ワルコが好きです。ちょっとしたラブコメ風味も加わって来てるけど、まあ、どうなるんだろう。2016年2月に3巻登場予定。


◆幾夜大黒堂 「境界のないセカイ」 角川書店

あまりよくない方向で話題になってしまった作品ですが、無事に刊行され以下続刊。18歳から性選択ができる世界では、愛の行方はどうなるの? を重くならずに描いた作品。「女装」かって言われるとちょっと微妙ではありますが、これを外すのは違うでしょ、とも思うので。


◆幾夜大黒堂 「いくじなしの恋」 芳文社

こちらは純度百パーセントの女装作品が収録されています。改めて読むと幾夜さんの作品って、エロにしてもそうじゃないものにしても、お話にこだわりがあるな、というのと、男性キャラが「竿」じゃないんだな、と思うのです。ちょっと表現が下品か。女の子がその男の子を、ちゃんと好きになれる理由がある、というのは安心して読める要素ですよね。


◆杉基イクラ 「ナナマルサンバツ」 角川書店

今年10巻と11巻が出ました。全国大会SQUARE編。女装少年明良は相変わらずのトリッキーさで活躍。熱いアツい。


◆池ジュン子 「水玉ハニーボーイ」 白泉社

藤くんはあくまでオネエっぽい話し方で女子力高いけれど、女子になりたいわけではなし。でも、女装には抵抗が無いので随所にそんなシーンが。ある意味伝統的な花ゆめ系ラブコメかもしれない。


◆やぶうち優 「ドーリィ♪カノン」 小学館

快調に続くシリーズ。ガチアイドル編に突入していて、ただ単純に可愛いカノンを愛でたい私としては、やや重いぜ、と思わぬでもなし。


◆木尾士目 「げんしけん二代目」 講談社

ずっと斑目ハーレム編……って思ってたんですが、実はそれが本編なのだな、と最近理解しました。波戸ちゃんはますます……いい意味でも悪い意味でも女子っぽさを増しておりますね。


◆原鮎美 「織子とナッツン」 エンターブレイン

「でこぼこガーリッシュ」が装い新たに帰ってきました。女装シーンは、二ノ宮の着物がお約束で。
私としては、そのお話の後についてるおまけまんがが大変にごちそうさまでございまして。ようございます。


◆篠原知宏 「ボーイ♂スカート」 集英社

誰かのために女装をする、というのはよくある筋書きですが、そこに加えて、実は「スカートはくのも好きなんだ」というところが私としては絶賛をお送りしたいところ。思わせぶり系という惹句はぴったりですね。


◆キョカツカサ 「みんなの知らないアイツ」 KADOKAWA

女装を趣味として描き、そのきっかけとなるエピソードがなんとも絶妙で、なるほどおもしろいなーと思ったものの、次の話から続々と変な人たちが現れて……。なんとも読後感が不思議な作品です。


◆シュガー 「さつきコンプレックス」 芳文社

3巻が出ました。さつきちゃん(や、お父さん)が可愛い、ということがお話の根幹だったはずなのですが、姿を変えられるマスク、みたいなガジェットが登場しちゃったので、なんだかそこが曖昧になっちゃったというか、壊れちゃったのでは、という印象が。


◆上田キク 「カラフルぶらぱん」 芳文社

女の子が苦手なので女装して下着やさんでバイトする少年のお話。ドタバタ四コマとして高得点。ちゃんと可愛くてよいです。


◆カワハラ恋 「スカートダーリン」 芳文社

「東京!」という作品のスピンオフ作品なのかな。そちらも読みましたが、うーん、こっちのほうがいい。
今も昔もジェンダーをひっくり返す作品は数多あって、中にはその表現に首を傾げるようなものも。でもやはり時代の後押しなのかうまく収斂させる達者な作家さんが増えています。この作品では、校長先生が実に素晴らしい立ち回りとセリフを聞かせてくれて、私はほっとしたよ。 そして、そう、どんなに綺麗でどんなに完璧に女子に見える人でも、……悩むんだよね。行きつ戻りつする。応援するよ。


◆鳥野しの 「ボーイ☆スカート」 祥伝社

あれ、さっきも同じタイトルの本、なかった? たまたま同名ですが、全然違います。こちらは女装でもTGでも無く、ただカッコいいからスカートをはくという男子高生が巻き起こしてしまう騒動のお話。
そう、たったそれだけのことで巻き起こしてしまうのです。教授曰く、「服(よそおい)というものは一種の暴力だから」。でも、彼らが考えた末にたどりついた文化祭での結論は、実にすばらしいもの。現実にあってもよいよね。


◆紺野キタ 「猫の手はかりない!」 幻冬舎コミックス

女装少年しのちゃんが中心にいるものの、この作品の主人公は高齢男子ズ。著者の方もそちらを描くのが楽しくて仕方ないように見えます。


◆三尾じゅん太 「花嫁は十七歳」 オークラ出版

2巻が出ました。波乱万丈に見えて、裏表紙で「なんとかなった!」って言っちゃってるから、あまり心配もなく(笑)
セレブな世界でのラブラブが見られればもうそれでいいや、と思えてきました。そういう楽しみ方がよいのかも。


◆十はやみ 「女装クロギャルママ男子」 ピアスシリーズ
残念ながらAmazonでは取り扱いがありません。書店で取り寄せて読みましょう。ええ、「極北」という意味でも読むべき作品だと思います。
クロギャルと女装男子の親和性ってのはあまり高くないと思いますが、pixivなどを見てると結構あるんですよね。マンバ化とかさ。どうせコスプレするならそのくらいやってみたいなあと思う40代の私。日焼けは無理ですので、全身ファンデで。楽しそう。
あ、いや、コスプレはともかく、実際のプレイはこういう作品で楽しむのです。できないことをやってくれるからマンガはおもしろいんだよ。


◆ながべ 「部長はオネエ」 茜新社

ええと、あの、これは、オネエとかそういうレベルの話ではなく……。キャラ全部獣人。しかも猫耳だの犬耳だのの可愛いものじゃなく、マジケモノ。でもボディコンドレス着たり恋のさやあてがあったり。クロギャルが極北なら、これは異世界か。


◆なるしすのあ~る 「ノーパン☆チアボーイ」 ピアスシリーズ

タイトルからして、どこをどう理解してよいのか苦しむわけですが。いや、まあ、そのままです。
スパーンと頭のネジがスパークしてどこかに飛んでいきました。表紙だけだとイマイチかなと思った、女装ものとしての絵柄も大変に良かったです。 アイドルはトイレ行かないとかそういう感じなのか、ぱちんこだまいれたまんま一昼夜とか、何も食べないのか、何も出さないのか、腸内からっぽか。


◆冬坂ころも 「魔法少女は男の娘」 大都社

赤ちゃんが産めるようになる薬とかご都合主義なカップルのでき方とか、もういろんなことをうっちゃった感じ。男の子らしさを残した魔法少女のデザインとかは好きです。


◆成瀬一草 「女装上司の啼かせ方」 大都社

女装が似合うというイメージはどちらかというと、目下だったり年下だったり。でもそれを敢えてひっくり返すところがBLの奥深さ。女装バーの描かれ方がリアリティある感じ。


◆みつこ 「好きになんて、なるわけない!」 ふゅーじょんぷろだくと

女装攻め。表情とか豹変しちゃうのは私の好みではないかなあ。攻めるのはいいんだけど、なんかこう、しっくりこない感じがあります。


◆椿カヲリ 「赤飯ちゃんとすもも君」 KADOKAWAシルフ

苺花が相手の顔が見れないというのは、すももちゃんの正体がばれないための伏線かしらー。ウィッグに化粧程度じゃ普通は誰ってわかるものよ(でもオマケ漫画で超見てたw)。さておき「オレの女に何か用?」ってのはきゅんきゅん来る良イベントですわね……。ある程度コンパクトにまとまって欲しい良作品です。


◆もこやま仁 「百合な私と悪魔な彼女」 KADOKAWA

不思議な設定が混ざってきているので、最後まで見届けないと「該当作」かどうかは不明なのですが。
キスシーンを楽しむ作品、という気がいたします。


◆縞島おせろう 「オタ恋トランスフォーム」 竹書房

今年出た作品ではかなりのお気に入り。コスプレイヤー(男子)とオタク男子の恋。そんなにあっさりうまくいかないだろと思いはしますが、BLなんだし、これくらいでも充分さ、とも思います。


◆あさのり 「わたしをみせておれをみて」 KADOKAWAエンターブレイン

これが今年一番好きかなあ。女装のきっかけとか出会いとか自然だし、本当にあってもおかしくないかな、というレベルのリアリティ。写真を撮るのにポーズくらいとらせろ、とかそういうあたりすごく好き。よい作品に出会いました。


◆坂井音太作 恩田チロ絵 「姉のおなかをふくらませるのは僕」 秋田書店

とにかく忍が可愛かったので、女装させるシーンとか無いかなーと思ってたら、2巻の中に少々。あくまで女装はワンカット程度ではありますが、作品全体のパワーが今ばりばり来てて、今年一番読み返した気がします。

*

結局一本のエントリでやるには、量が多くなりすぎちゃいました。しかも、抽出の段階でいくつか現物が見つからない本があったりで、てんやわんや。追補がもしかしたらあるかもしれませんが、ひとまずは今年の総括でした。
男の娘ブーム後の一年としては、BLでの豊作が特筆されるかと思いますし、オネエをテーマにした作品がもう少しこちらに越境してくるかなという予想もあります。
また、webコミックのみで発表される良作というのも少しずつ増加していますし、そろそろそういう方面も把握していけたらなあと思います。
webでの女装コミック蒐集とまとめを18年もやってきてなお新しい作品を欲しています。すごくお気に入りの作品も多数ありますが、今年こそそれをまた越えるものを……なんて期待しているんでしょうね。そして、それに答えてくれるような作品が多くないにしろ、ある以上、まだまだどっぷり沼から抜けることはできそうにありません。

そんなわけで、お年玉握りしめて買いに行きたい作品はありましたでしょうか。

2016年もよい女装っ子に出会えますように。
良いお年をお迎えください。

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