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制服交換

mixiの日記からの転載と加筆です。

◆高校生が男女で制服交換 「らしさ」見つめる試み 山梨
http://www.asahi.com/articles/ASGCB53PMGCBUZOB00R.html
昨日つぶやきにも書きましたしTwitterにも書きましたが、こんなことが山梨で。
一晩開けて、ブックマークやら各種メディアに転載されて、いろいろと言われています。
でも私は、やってみたことを高く評価します。これじゃダメだとか言ってる人多いけど、やってみないとわからないじゃない。
まあ、確かに「Sex」ではないですよね。それは身体的な性別。ここでは「Gender」を使うべき……ではあるけど、そういうのもうるさい外野の声でしかなし、次回があるならそのとき改めればいい。
できれば専門家が全体像をコーディネートしてあげたらよかったのかもね、とは思いますけれど、それだって、やってみたからわかったこと、だわ。

例えばこれと同じことが自分の高校時代にあったとしたら、私は参加できたか、ということを考えます。
たぶん、出来なかったように思います。

脳内と身体で性が違う、ということが自分では当たり前で40数年。えっ、他のみんなはそういうこと無いんだ!? って知ったのが思春期頃。違和そのものは小学校からずっとです。
男女の性別ってのは、すぱっと境界線があるわけじゃなくて、真ん中はグラデーションで混ざり合ってるわけ。ただ、それじゃ社会的には困ることがあるから、仮に真ん中に線が引いてある。線というよりは高い壁かもしれないけれど。

だから高校生のときには、すでに私ははっきりと自分の身体に違和感を持っていました。変えられるものならば変えたい。せめて見た目だけでも女子に近づきたい。近づけたい。
でも第二次性徴まっただ中だからアンドロゲンも過剰に出る。どんどん男の身体になっていく。あのときの絶望感が何かしらの達観につながった可能性はあるかもね。
そんな風に自分の身体を憎んでいた頃だから、女装コンテスト出ない? と誘われたりしても、女子の制服が似合わないだろう自分を想像して、余計悲しくなって断ったりしてました。ああいうのって笑いとってなんぼだしな。笑われるのではなく、笑わせるほどの技量も無い。
それが全校の4割ぐらいが参加するイベントだったとしても、……やっぱり自分の脳内女子に納得してもらえるような外見を作ってあげられなくて、絶望が深くなるだけで、本当はそうしたい、そうありたいと思っていても、首を横に振っていたのではないかなあと。

社会人になって、一人で暮らして、少しお金が自由になって、はじめて自分の外見を納得できるような形に変えることができるようになってきました。着たい女性服を着たり、髭の脱毛をしたり、髪をのばしてストレートパーマかけたり。
そういう意味ではまだ途中ですけれど、それでも私の中の女子はそれなりに納得しています。

そう。自分の中の「女子である」という意識が納得するならば、着てる洋服が中途半端でも良いのよ。見た目普通の男子服でも実はレディースである、というだけで私の意識はOKと言ってくれる場合がある。そうやってなだめすかして社会を渡っていくのです。
だから綺麗とか可愛いが最大の目標では無いのです。や、そうであれば一番よいですし、そうありたいとは思いますが。女子にもデブやブスはいるのだ、っていう思い込みが今の私の外見を作っちゃってる気はします。もっと上を目指せよ私。

にせこい

ブックオフに10冊の本を売りに行き、そのお金で2冊の本を買って帰る。
それを繰り返していくうちに、純度が高いコレクションが出来上がっていく。きっと。たぶん。

女装シーンがあるマンガをたくさん読んでいます。それでも足りないと思う渇望感は、もしかするとちょっとしたヤマイなのかもしれないと思うことがあります。でも、いいの。

◆夏目ココロ 「私と繁殖いたしましょう」1巻 講談社ITAN

浦島太郎を翻案したえすえふコメディ。潮カズキは素で女の子に見える男子。作中で何度も女装しています。あのクラゲを通過したときは衣服だけが変わるの? 以下続巻ですね。

◆恭屋鮎美 「花婿クンの憂鬱」 ブライト出版

いわゆるBLの世界では男子同志なのに「嫁」ってタイトルに含む作品が山ほどあります。女子が作中の男子に仮託することでトキメキを得るジャンルとも言えるので必然なんでしょうね。
これは「婿」がタイトルに含まれていますが、がっつりとウェディングドレス着ています。いいよね、ドレス。究極の女装とも言えるもんなあ。私も着たことある。あれはよいものだ。でもドレスで一番萌えるアクセサリーは、タキシードの新ろ……

◆上田キク 「コスクチュール」1巻 幻冬舎コミックス

女装男子によるお裁縫指南コスプレコミック。実際ギャザーの寄せ方とかリアルなお裁縫シーンがあって、ハウツウとしても読める作り。リアルドレスづくりをマンガの中で説明し始めたらそれこそページ数足りないので、ヘッドドレスなどから始まってるけど、でもスタートはそこだよね。
女装男子が主人公ではあるものの、女装シーンは少なめ。もっとあるとよいと思います!

◆山本アタル 「偽×恋ボーイフレンド」 Libre

これはよいものだ。
もともとはpixivに投稿された一枚マンガ。女装攻めというテーマで描かれた作品で、私もそれを見て、即座にお気に入りに入れてたよ。それが育って育って一冊の単行本になりました。
「すれ違いがもどかしい」というと、往年のテレビドラマのようですが、このすれ違いはちょっと違うな。んもうなんで気づかないの!? という積極的なもどかしさ(笑)
めぐるちゃんの女装はかなりの高レベルです。ファッションが現代的でかつリアルで可愛い。
女装な作品は表題作だけですが、他の作品も結構よいよ。

◆木々 「ラブ・ミー・テンダー」8巻 幻冬舎コミックス

「せんせいのお時間」と同じくらい作中に同性愛や異性装が溢れ、もちろんそれらがナチュラルに馴染み、コメディでありながら、少しだけ現実の壁を感じさせてくる手腕。さすがです。8巻に来て、ゆるやかに時間の流れるこの作品としては大事件といえるほどの動きがあります。思わず私、わーって声出しちゃった。
(あ、ミカちゃんのガラスの仮面目には笑いました)
ナオさんミカちゃんファッションは真似したいぐらい好き。まあそのためには腹肉100kgぐらい削れって話ですけれど。

他にもドーリィ♪カノンなど楽しませていただいております。年末には毎年恒例の総まとめもやる予定です。今年はちょっとコンパクトかな。
そろそろwebコミックからも紹介したい作品増えてきました。ちょっとずつやっていきましょ。

ろんぐあんど

わいんでぃんぐろーど。

先日、弊社社長と関連会社の社長と同席する機会がありました。奇しくもティム・クックがカムアウトした記事が世界中を駆け巡った日に、私も小さなカムアウトをすることになりました。

mixiに書いたことではありますが、私の記録として加筆訂正の上こちらにも記しておきます。

身を固めないのには何か理由があるのか? と始まりました。最初はいやあ、まあ、いろいろあるんですー(笑) などとごまかしていたのですが、ちょっと雰囲気的にごまかし切れない感じになってきました。私の言い方もよくなかったんでしょうね。モテないんですーとか言っておく手もあったかと思いますが、「理由があるからしない」ということを隠しきれずに含ませてしまっていました。
弊社は社員10名ほどの小さな会社ですが、お一人ゲイをカムアウト済みの方がいらっしゃいます。その方の名を出しつつ、同じように男が好きなんか? と言われて、ああ、これはもうちゃんとしたことを言うしかないなと、腹をくくりました。私はちょっと震える声で「髪が長い理由と同じです。」「性自認が男じゃないんです。」と言いました。
「せいじにん」なんてわかりにくい単語を使って言ったのは、自分としては極めて正確な表現だと思ったからです。一般的にはわかりにくいですよね。

その後若干の質問などもありましたが、社長はニヤリとして「そうじゃないかなとは思ってた。」とおっしゃいます。その上で、「そのことは仕事にまったく関係ないし、うちの社員として何の問題もない。むしろしんどかったのならなんでもっと早く言わなかったんだ。」と言われて私はちょっと涙ぐんだよ。

ま、だからといって、来週からスカートで出社していい、なんて話にはなりません(笑)
今まで通りで何も変わりゃしません。でも、私は……楽になりました。

それにしても、10人ちょっとの中に、ゲイとトランスジェンダーがいるというのは、いささか密度濃い気はしますよ、弊社。ま、社長がああいう人だからかね。
いい会社だなあ。もっと貢献できるように頑張ります。報いたい。

もうお一人の社長は「こんな大事な話の瞬間にいられて俺は感動した!」みたいに盛り上がっておられました。いい人ばっかりだな。
お相手が男性であれ女性であれ、Hちゃん(私)には幸せになって欲しいんだ、とおっしゃいました。そして、パートナーについてちょっと深くおたずねでした。説明するのに苦慮したんですが、後でつらつら考えるに、なんとなくその理由がわかりました。

例えば、「女になりたい」という人がいたとき、その根本的なところに「男が好きだから」が必ずある、と思ってらっしゃるんだと思います。つまり「男が好きだから、女になりたい」という順序。
ところが実際には性愛と性自認は一致しないことがあります。性別について悩んだことが無い方にとってみればそういう認識なのだな、ということがよくわかりました(だから不愉快だとか、だから正さねばとか思っていません)。


学生時代の友人と最近フェイスブックでつながりました。女性名で女性として登録してるのに、よくわかったなあと思います。知らないはずなのに。たとえ気づいたとしても、うわっと思って見なかったことにすることはできるのに。でも、その友人は学生のときと何らかわりなく、さわやかに接してくれました。
時代の雪解けってのもあると思います。マツコさんがミッツさんがはるな愛ちゃんらがテレビで活躍し、KABAちゃんが睾丸摘出したニュースが普通に流れてくる時代。
どうやら「そういう人」ってのは普通に身近にもいるんだな、と知ってもらえる時代は、悪くないです。いずれ「そういう人」からカギカッコがとれるようになるでしょうか。それは今を生きるトランスにかかってるような気もします。

気負わないけど(笑) 40代を楽しみつつ私は歩いて行くよ。

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